第三日目(5月4日)・その1
行程:阿蘇町→草千里→阿蘇火口→白川の滝→阿蘇(泊)
早く寝たおかげで、翌朝は7時前に目が覚める。すでに太陽は山袖から顔を出し、透き通った風が身体をなでる。
師匠と共に朝食の準備をし、そして食べる。ご飯と味噌汁の純和風な朝食だが、こういったところで食べるのも乙なもの。
朝食を済ませた後は朝露に濡れたテントを片付け、阿蘇に向けて出発する。
朝早いということもあり、車の量は微量。阿蘇町の街中に入ると若干雲が出てきたが、雨は降らない。
二人はリズミカルに車体を揺らせながら、阿蘇の頂上目指してひた走る。阿蘇の上り口は何箇所かあり、自分たちは
山の西側、赤水方面から山頂を目指す事になった。
上り口入り口には「猿軍団」の看板があった。猿軍団といえば「日光猿軍団」が有名であるが、ここ阿蘇の猿軍団も
知名度が高いそうなので、時間があればよってみたいと思った。
赤水から入った場合は有料道路となっているので、微量のお金を払ってゲートイン。ゲートを抜けると緑いっぱいの草原
の中に道が一本伸びており、二人は身を躍らせるように疾走する。しばらく行くと、有名な米塚が姿を現した。小高い山の
頂上が米のようにひょこっと凹んでいる。不思議な光景だ。私たちはその先のドライブインに止まり、米塚と阿蘇の景観を
一望する。
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阿蘇の展望台からのワンショット。
中央に見えるのは米塚です。
写真を撮ったのは5月ですが、秋口に来ると
また違った表情を見せてくれるでしょう。
薄い雲が少しかかっていたことか悔やまれ
ますが、これも日ごろの行いのせいか?!
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阿蘇の草原、通称「草千里」。
その名のとおり、広大な草原が広がる。
有料だが乗馬を楽しむ事も出来る。
空の青と綺麗なコンビネーションを醸し
出している。心が癒される瞬間。 |
阿蘇の大自然を堪能したら、一路阿蘇の火口を目指す。とは言ってもここから火口口までは目と鼻の先なので、あっと
いう間に現地に到着する。午前10時を回っていて人出はまあまあといったところだ。火口口からお金を払って火口まで
上がる事も出来るが、ロープウェーを使うことも出来る。とりあえずバイクで初めて来たので、バイクで上る事にする。
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「左手をご覧ください、一番低く見えますのが
小指でございます」
…などとオヤジギャグをかましているわけで
はありませんが、この日はとても天気が良く
て火口もはっきり見えてます。噴出している
白煙が雲のように見えて幻想的。
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火口に到着するとかなりの数の観光客でごった返していたが、天気が良い事もあって気分は爽快。硫黄の匂いは
温泉でもう慣れているのでさほど気にならず、のんびりと険しい表情を見せる火山を観察する。う〜ん、自然って凄い。
そうだ!温泉だ!今日はまだ温泉に入って無いじゃん!
てな訳で、阿蘇の火口を後にした一行(といっても二人だけ)は、進路を西にとり山を横断する形でカッ飛ぶ。法定+α
でカッ飛ぶVTRに追従すべく、なんしぃも持てる全てのテクニックを駆使してTZRを疾走させた。こんなのばっかジャン…
左コーナーを抜けて見えなくなった師匠を追いかけるため、フル加速をかました瞬間、なんと師匠が
止まってるーーー!!(@O@);;;
車体の軽いTZRを右にくねらせ、何とか追突を回避ーーっ!ふぅ〜。
私「うおーっ、焦った〜。ぶつかるかと思ったじゃん!」
師匠「いや〜凄い勢いじゃったの〜。どこに行くんかと思うたで〜。」
ん〜人の苦労も知らんで、この人はもう〜(怒)。
渓流の脇に(無事)止まった我々は、露天風呂があるという民宿を訪れた…はずだったが、どうやら宿泊客でないと
入浴できないらしい。とても悔しかったので、渓流に降りて心を和ませる事にした。
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滑りやすい岩場を移動しつつ、クールな
笑顔を激写。
実はこの写真を撮るために、なんしぃは
一度川に落ちている。
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阿蘇の渓流を堪能したところで、再びバイクに跨り今度は山の反対側に下りる。目的は白川にある水源地。清涼な
水を求め、渋滞する車の脇をすり抜ける。すんなり着くかと思ったが、行き当たりばったりな師匠のやること。途中の
牧場で止まり、牛たちと写真を取る事になった。阿蘇の牧場は説明するまでもなく広い!この広い牧場の中を複数の
農家たちの牛が放牧されており、このため牛そのものにオーナーの名前が刻印されている。
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噂の牛、モリケンジと一緒。
これだけの牛に襲われたら、師匠は助けて
くれるんだろうか?そんな事を考えていた
なんしぃの顔は、引きつっている。
(写真では分かりにくいが…)
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放牧場から一度阿蘇山を下って、ぐるっと回り込むような形で到着した場所は白川の水源地。
すでに若干日が落ちかけているにもかかわらず人手が多く、ここでもGWであることを思い知らされた。が、噂どおり
その水の流れは穏やかで、とても透き通っていた。「来て良かった〜」と思う。師匠は用意していたポリタンクに水を
注いでいた。もちろん、今夜の飲料水となる。
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夕刻に綺麗に写る水面。
辺りの緑と共存している様が見て取れる。
もう少し陽が高ければ、水面下まで綺麗に
映し出されていただろう。
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さて、飲料水も補給したことだし、次は今夜の寝床探し。
…と思いましたが、ちょっと長くなってしまいましたので今回はここまで。次回はついに最終回です。