ドライヴィング・ぼでー

日産スカイライン あさなまスペック
グレード
 25GT−t 2WD(FR)
ボディカラー
 ベイサイドブルーM(#TV2)
全長x全幅x全高 車両重量
 4,580mm×1,725mm×1,340mm  1,430kg
エンジン・ミッション
 RB25DET DOHC直列6気筒 2,500cc M−ATx(4速)
最高出力
 280ps(6,400rpm)
最大トルク
 34.0kgm(3,200rpm)
10.15モード燃費
 9.8km/l

 

スカイラインについて


 もはやクルマ好きに限らず、誰もが知っている「日本のスポーツカー」。
 元々はプリンス自動車の看板車種でしたが、同社が日産に吸収合併され、日産の代表車種となりました。
3代目のC10型「ハコスカ」で往年の名車「GT−R」が登場し、国内レース49連勝は語り草になっているが、その後オイルショック
の影響もあり、レースにおけるスカイライン伝説は6代目のR30型が登場するまで鎮静化。「GT−R」も5代目から消滅し、7代目
のR31型はローレルの兄弟車になるなど、やや路線が外れかけていました…。
 しかし、8代目R32型はスポーツカーとして再出発!伝説だった「GT−R」も復活し、レース界では無敵の強さを誇りました。
標準モデルもコンパクトなFRスポーツとしては手ごろで、同じ日産のシルビアよりは大人っぽく仕上がっていたのも美点。30代
〜40代の走りを忘れられないオトーサンにも支持されました。続くR33型はR32型の正常進化版…でしたが、3ナンバー化され
肥大したボディサイズに賛否両論。走りの性能は着実に進化していたのですが、「3ナンバー=鈍重」というイメージが定着していた
当時は販売面で大苦戦。後席移住性が向上したことで実用性はアップしたのですが、シャープな操縦性を重視するスポーツ派には
敬遠され、スカイライン伝説に黄色信号が点滅!
 そんな中、起死回生を狙って登場したのが10代目、R34型です。ボディはやや小型化され、欧州車にも見劣りしないスポーツ
性能を目指すべく、徹底的な高剛性化が図られました。エンジンは遂に非「GT−R」モデルで初の280psに達成し、正にこれま
でのスカイラインの集大成と言えるべき内容でした。しかし、肝心の販売面では苦戦…。個性的なボディデザイン(クーペは子供
っぽく、セダンは野暮ったい)、コンパクト化による居住性の低下、「280ps」とは思えないエンジントルク感など、要因はいくつか
考えられますが、やはり最大の原因は「パワー至上主義の終焉」という、時代的な背景があったのかも知れません。
スカイライン史上・最短の3年と言う販売期間を終え、V35型(詳細はコチラ。リンク先の「おまけ」欄を参照)へモデルチェンジ。
 2001年、 「最後の直6スカイライン」は静かに舞台を去りました。


黄色ふぇちの私が「えーなぁ」と思った、イエローボディのR34。
歴代スカGの中でも、黄色をラインナップしたのはR34のみでした。

 

スカイラインの伝統を守った、最後のスカイライン


 「スカイラインの伝統」…それは、
 ・丸テールランプ
 ・ボディサイドのサーフィンライン
 ・直6エンジン

です。
「伝統を守る」のは良いことなのですが、これにより旧態化したメカニズム・イメージから逸脱することができず、一部のファンを除いて
憧れの対象とならなくなり、売上が低迷していきました(GT−Rは別ですが…)。
 2001年に登場したV35型は、そんな伝統と決別。直6エンジンは時代の流れで仕方が無いのですが、丸型テールランプとサイド
のサーフィンラインは消え、端正な大人のセダンに変身。スポーツセダンの位置づけではありましたが、性格的にはト○タ・マ×クII
的になってしまい、「伝統」を愛するファンは遠のいていったとか、いかなかったとか…。それを重く見たのか、MC時に丸型テール
かろうじて復活(笑)。そしてその後継のV36型では、サーフィンラインっぽいキャラクターラインで「伝統」がやや復活(ド笑)。
まぁなんしぃはスポーティなR32より、ラグジュアリーなR31やファットなR33が好きだったので、歓迎される方向性ではあったので
すが…今のスカG、値段が高すぎるんじゃぁあああ!…というのが本音です。
好きなんですが…買えねぇorz。


セレナの次はコイツか!?と言うほど、結構気に入っているV36。
左上に撮影者の指が入ってますが、ご容赦ください。

 

R34スカイライン 詳細解説


…つーことで、今は亡きR34・あさなま号です。
 ボディカラーは「ベイサイドブルー・メタリック」で、前期型では途中から追加された特別色。後期型ではカタログラインナップされて
いたカラーですが、前期型で追加されてすぐに後期型になったので、前期型でこの色は「希少色」です。因みに繊細な色のようで、
ファインコーティングがセット装着になります。
 AT車+2.5リッターターボで燃費が悪く、次車の「マーチ」に乗り換えたのですが、納車寸前に事故に遭遇して大破(爆)。
本人への哀悼の意を含め、メモリアル・アルバムとしてここに刻んでおきたいと思います。


  納車直後のショット。手違いでサイドステップの装着が
 間に合わず、ちょっと貧弱なワンショットです。
 シートに架かっているビニールを取るのは、もはや儀式(笑)。
 因みに指定ナンバーである「8818」は「速いわぁ」から来た
 ものらしいのですが、「パパ嫌!」や「パパイヤ」と取られて
 しまうことがしばしば(ド爆)。
  プチ・トリビアですが、ターボ車には左バンパー前にエア
 ダクトが装備されています。純正バンパー車であればこの
 エアダクトの有無でターボ車かどうか判別可能ですので、
 道行くR34を見て「ありゃ〜ターボじゃの」とマニアックさを
 アピールしましょう。
 …ってか、GT−R以外のR34はサッパリ見なくなりましたが。


  精悍なフロントマスク。先代のR33と比較してもかなりハン
 サムになったと思うのですが、グリル周りのデザインなど、
 オモチャっぽく見えてオトーサンからは敬遠されました(涙)。
 クーペはまだ良いのですが、セダンは逆にとっても古臭く
 見えてちょっと…という感じでした。
  このころの日産の迷走ぶりが、今では嘘のようです(笑)。

  ディーラーオプションのバイザーは、クーペモデルらしく
 シャープでスタイリッシュなデザイン。ウィンドゥの曲線も美しく
 「頑張ってる」感はあるのですが…もっと売れて欲しかった!

  サイドステップとBBS鍛造が入り、かなりヤル気を感じさせる
 フォルムになった「あさなま号」。このアングルだとスカイライン
 伝統の「サーフィンライン」がよく映えて見えますね。

   リアビュー。伝統の丸テールが眩しいです(笑)。
 リアスポイラーは当時流行の兆しが見え始めていた、ウィング
 タイプ。GT−Rのように角度調整式ではなく、造形もチープな
 ため人気はイマイチ(…と思っているのはワタシだけ?)。

  メーターはスポーティな4眼式。タコメーター下には油圧計が
 あり、スポーツカーらしい精悍なデザイン。撮影車はオプション
 の「カーボンメーターパネル」を装着しております。
  M−ATx車はハンドル上にシフトアップ&ダウンボタンがあり
 ますが、シフトレバーでも操作可能。ただし一般的な「上:シフト
 アップ・下:シフトダウン」なので、加減速のイメージと相反して
 ワタシ的にはイマイチ。マツダ車やランエボが採用している
 「上:シフトダウン・下:シフトアップ」のほうが良いです!

  ターボ車に装備される、独立三連メーター。
 電圧・油温・ブースト圧を表示してくれる優れモノですが、精度
 やリニアリティを追及するなら社外品がオススメです!
  またまた余談ですが、ワタシは似たような三連メーターを採用
 していた「三菱GTO」が好きでした。

  スポーツカーの操作の要、シフトレバーは革巻き。また撮影車
 はAT車ですが、「D」から左へレバー操作すると、任意にギア
 操作も行える「マニュアルモード」を装備しています。
  当時は「スポーツ」=「MT車」というのが当たり前でしたが、
 現代のスポーツカーにおいては殆どがAT車。日産が誇る
 「GT−R」ですら、MT車の設定がありません。
 (厳密にはデュアルクラッチ式シーケンシャルATで、普通の
 MTよりスゴイんですが…)
 そんな意味ではAT車のチョイスは「先見性があった」と言えなく
 ないですね。惜しむらくは「4速」ということだけです(爆)。

  クーペらしく、室内はタイト。サンルーフ装着車のため、更に
 頭上空間が狭くてキツイ…。身長が170cmを超える人には
 かなり辛いかも知れません。とは言えスポーツカーですし、
 前モデルのR33は室内空間を広くしすぎて不評だったことを
 考えれば、日産の見解は間違いないのではないでしょうか。
 弟分のS15などよりは広くて、夫婦+子供2人くらいの家族
 構成であれば支障はないと思いますよ。
 …でも、後席にチャイルドシートは付かないと思います(爆)。

  R31から伝統的に採用されてきたRBエンジン。直6最終
 モデルのR34では、2,500ccターボで280psを達成。
 数値的にはGT−Rに追い付きましたが、総合的な走行性能
 は劣ります(当たり前か)。とは言え車重が軽く、シンプルな
 FRと考えると、このGT系をチョイスするのも悪くないですね。
  なおデビュー当時のモデルはトルク感が薄く、マイナーチェ
 ンジを機にトルクアップを含めたフィーリングの向上が施され
 ています。スタイルは(個人的には)前期型が好きですが、
 パフォーマンス重視なら後期型を狙うのが吉。

  最近では軽自動車にも設定があるキセノンヘッドライト。
 R34デビュー時は同クラスでも上級グレードのみの装備で、
 まさに「憧れのアイテム」。御覧のように点灯時のスタイルも
 抜群で、後ろから来られると「何だか速そうなクルマが来た!」
 と道を開けてしまいそうな雰囲気を持ってます。
  余談ですが、日産ではキセノン式ヘッドライトを「キセノン−」
 と「バイキセノン−」と二種類の呼び方があり、前者はローと
 ハイで光軸が固定のもの、後者は光軸が切り替わるものを
 指します。R34は前者(ハイビームはハロゲン)、セレナは
 後者であり、コストパフォーマンスではセレナが上です。
 しかし、個人的には一台で2系統の点灯方式を持つR34の
 ほうが「手間かかってるなぁ…」と思います。
 ロー&ハイ共にキセノンだったら文句ないんだけど(爆)。

  スポーティに輝く、メーターイルミネーション。指針はすべて
 光ってとっても見やすく、クロームメッキのメーターリング
 (注:オプションです)は高級感を演出してくれます。
  スポーティカラーの代名詞と言えばアンバー色ですが、
 ワタシはホワイトに光るクルマのほうがスポーティさを感じて
 好きです。しかし最近、メーター色とセンターコンソール色
 が一致しないクルマが多いコト…夜間イルミネーションの
 統一性をもっと重視すべきです!(特にT車!)

  走行中の写真です。
 大きな声では言えませんが、ドライバー本人が撮影(爆)。
 (よい子のみんなは真似しちゃダメ だそっ!)
 メカ好きな人にはタマラナイ、三連メーターが燦然と輝きます。
 まぁヒョコヒョコと良く動くのはブースト計だけですので、見てて
 あまり楽しくはないですけどね…ハイ(涙)。

  薄闇に映し出される、丸テールの灯り。
 この写真を撮影した数日後、廃車になってしまいます(涙)。
 今は価格の高騰も収まり、標準車であればとても買いやすく
 なったR34。GT−Rも良いですが、軽量・ハイパワーなFR
 スポーツをお探しの方は、チェックされてみては如何?
O・MA・KE!

  高校時代の友人がたまたま乗ってて撮影した、R33。
  「男だったら、乗ってみな!」と牧瀬里穂のCMが問題に
 なったのはもう15年以上も前…歳は取りたくないもんですな。
 別体となったウィンカーデザインがイマイチですが、なかなか
 ハンサムだと思いません?
  実はワタシ、歴代スカイラインではこのR33が一番好きで
 あったりします。というのも、一番「大人のスカG」って感じが
 するから。「ぽっちゃりとしててダサい」とか、「GT−Rのため
 に生まれてきたクルマ」とか言われたりしましたが、知的で
 大人チックなスカイラインはコイツだけ!と思います。
 (MT車があれば、V36が一番いーんですが)


  一転、リアスタイルはぽっちゃりメタボ的でイマイチ(爆)。
 でもR34よりシックで、R32よりゴージャスなので許して
 やるべ!
  因みにリアスポイラー装着が前提のトランクデザインの
 ため、左写真のターボ系以外のリアスタイルは…(涙)。
 手元に写真が無いのでここでは披露できませんが、興味が
 ある方はこちらでご確認くだされ

 

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